クォーツクロノグラフ、その機能と性能
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クォーツの時計にも、それなりの楽しみがある。
それはやっぱり性能的・機能的な部分で、
それを端的にあらわしているのはクロノグラフであろう。
以前CTZ66が機械式クロノを超える性能を目指したと言われていると書いたが、
その機能自体は大した事はない。
最小計測単位はたかだか1/5秒である。
で、これ。
CITIZEN CLUB LAMER CHRONOGRAPH
今、手元で唯一駆動している*クォーツ。
一見、ドレッシーなカレンダー・ウォッチの様に見えるがなかなか大したものなのだ。
まず、クロノグラフ機能。
永久秒針と切り替え式の1分計は、切り替え操作により
時刻表示位置から帰零する。
あくまでも「モーター的」な帰零だが、私はこの動作も結構好きだ。
3つのスモールダイアルは、それぞれ
12時間計、60分計、そして「1秒計」である。
2時位置のそれは、1/50秒を刻み、1秒間で1周する。
ぶんぶん回転する1秒計は、それなりに見物だ。
ちなみにその1秒計は切り替え操作により
49分のカウントダウンタイマーにもなる。
49分から1分の任意の時間を設定し、スタートすると1分ごとにカウントダウンし、
残り50秒で、1秒のカウントに切り替わる。
もちろん0になればアラームが鳴るのだ。
また、午前午後の区別はないがアラームの機能もある。
実はコレ、18年くらい前に買ったものだ。
アンティーク一歩手前って感じだろうか。(笑)
でも、今、シチズンに1/50秒計時の出来るクロノグラフはない。多分。
プロマスターでさえ、1/20秒で、
しかも最初の1秒以外、回転すらしないらしい。
当時は、アナログによる最短計時合戦状態だった。
同時期のセイコーにはなんと1/100秒計時のアナログモデルがあった。
3/1000秒静止し、7/1000秒で次の目盛りに移動すると言われる1/100秒計は、
同軸で「逆回転」する1/10秒計とあいまって、まさに狂気の機械の趣があった。
セイコーにも、今1/100秒計時の出来るクロノはない。多分。*2
価値を認める人がいなければ、優れた機械もまたジャンクになる。
この時代のクォーツの価値を認める人もあまりいないだろうが、
やはりなかなか捨てたものではないと個人的には思うのだ。
*駆動はしているが、切り替えスイッチがダメで、油断するとひたすら切り替え続けるとんでもないヤツ。
*2 海外モデルのSporturaに、今年(2006年)から1/100秒計時の新型キャリパーが登場した。
キネティックでないのが非常に惜しまれるが、国内モデルにも導入して欲しい。買わないけどな。
こういうマニアックな機能って、ある程度売れないと採算合わなくなるのかもね。
腕時計のストップウォッチで1/50秒を計らなきゃならない状況って通常あり得ないもの。
ましてやデジタルなら普通に1/100秒が計れるんだし。
そういうおバカな機能は、やっぱ淘汰されちゃうんじゃない?
採算ベースに乗ってたかどうかはしらんけど、
当時、シチズンのある程度上の方のクロノはみんなこのムーヴメントだったから、
数はけっこう出たんじゃないかなぁ。
俺、他にも持ってるし。(笑)
本質「意味無しギミック」なところに持ってきて
結局機能的にセイコーに負けてんのが一番大きかったりしてな。
逆にセイコーの1/100秒クロノは、多分、採算合わなかったんだろうな。
「もとはとれなくても機能で負けるな」ってね。
そーゆーメーカーだよね、イメージ的に。
STERLING SILVERのやつはもう1本ほしいなと思って8年後ぐらいに買ったのだがなぜかアラーム機能がなくなっていた。
これは茶でSTERLING SILVERのは黒のベルトをつけているので服に合わせて毎日しています。
オーバーホールしたりベルトを交換したりで、今までに10万円以上使ったんじゃないかな。
こんばんは。はじめまして。
2本お持ちですか。気に入った時計は色違いが欲しくなりますよね。(笑
コレは今、電池が切れてしまっています。
ちょっとOHもしないといかんかなと。
今後ともよろしくお願いします。
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