レーシングパターンによる伝説の発進
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ここで言うのは、古いスポーツカーなんかに見られる
ちょっと特殊なフロアシフトの変速パターンの事です。
普通のHパターンのフロアシフトだと、
ローは左奥が普通です。で、手前に引いてセカンド、
5段変速なら真ん中の奥がサード、手前に引いてトップ、
右奥がオーバードライブで、右手前がリバースになります。
レーシングパターンと言うのは
1速が左の手前になります。左奥はリバース。
で、以下真ん中奥がセコ、手前サードとあがっていきます。
なんで、そうなっているか。
レースを戦うにあたって、通常1速は発進時しか使わず、
リバースは正常な状態なら使わない。
だから左端に押しやって、使うギアを狭い幅でまとめて
2速、3速の連絡を短くした方が機能的だと言う発想です。
知らずに普通に発進しようとするとバックしちゃうと言う訳ですね。(笑)
さて、このパターン、実は、ある種のクルマでは今でも見られます。
スポーツカーでもレーシングカーでもなく。
まあ、私が知っているのはもう20年近くも前(全然今じゃないや(笑))ですから、
今は違うのかも知れませんが、
機能的な問題なので、多分変わっていないでしょう。
それはね、トラック。
私が直接知っているのはいすゞのエルフですが、これがそうでした。
友人が乗ってたんです。(笑)
まあ、家業の塗装屋さんのクルマでしたが。
でも、それ乗って学校来るんですよ!何考えてんですかねぇ。(笑)
これは、逆に発進・後退をくり返す様な作業が多い事から
そういうパターンになっているのでしょう。
で、前述の友人ですが。
知らなかったんですね、最初。エルフがそういうパターンだって。
家業の手伝いで現場にいって、初めて乗って、そんで気がつかなかった訳です。
で、バックしようとした。
彼は悪い事にクルマの免許を取ったばかりで、さらにバイク乗りでした。
だからエンジンの回転数に関する感覚が
普通にクルマに乗る人とちょっと違ったんです。
排気量の小さいバイクのエンジンはクルマとは比べ物にならないくらい回りますからね。
で、ギアを入れてクラッチをつなぐ。
んー。力出ない。
アクセル踏む。
動かない。
さらにアクセル踏む。
凄い回転数になってもあまり気にしません。バイク乗りですから。(笑)
で、クルマはずるずると動きだす訳です。
前に。
だって5速に入ってんですから。
以後伝説となる5速発進。(笑)
クラッチ、大丈夫だったのかなぁ?
あれ、レーシングパターンでしたか。
個人的にはシルビアより好きでした。
型式は憶えてませんけど、
リトラになる前の角目4灯のFJのターボ積んだヤツが欲しい(?)です。
まあ、日産、シルビアでラリーとかやってましたもんね。
240RSとか。
レーシングパターンでも不思議はないか。
15年くらいいろいろトラック乗ってますが全て2速発進ですよ。
昔の日産、パルサーなどの名機A型エンジンはレーシングパターンでしたね。
峠ではほぼ、2速と3速がメインですから乗りやすかった。また、A15型OHVエンジンでもトヨタの2TG、DOHCのトレノなんかより速かったですね。
ぬかるみ脱出時に前後揺さぶりには便利でした。これはエルフで現在もつかってますが・・・
そうですね。
取説には積載時、坂道は2速発進禁止となっています。一応。
今、使用中のエルフは44万Km超ですがまだクラッチ余裕ありますよ、2速発進でずーと通してきましたが。
1速で発進しますと、10Km/hくらいしか出ません。もちろん爆音^^;
勉強んなりました。